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不動産の物件情報に「最寄り駅から徒歩5分」といった表示を目にします。ところが実際に歩いてみると、7～8分掛かったという経験をされた方は多いと思います。このような混乱が生じないよう広告表示ルールが今年9月から改正されました。

今回は、不動産の広告表示ルールの変更についてお話しします。

１.これまでの主な表示方法と改正点

（１）マンションやアパートでは、最寄り駅から「敷地の出入口」までの距離が表示されていました。
【改正点】今後は、「建物の出入口」を起点とすることになりました。

（２）複数棟のマンション団地では、最寄り駅から「最も近い棟（敷地の出入口）」までの徒歩時間が表示されていました。
【改正点】今後は、「最も近い棟（建物の出入口）」に加え、「最も遠い棟（建物の出入口）」までの徒歩時間も表示することになりました。

（３）最寄り駅からターミナル駅までの所要時間は、「平常時」の所要時間が表示されていました。
【改正点】今後は、「朝の通勤ラッシュ時」の所要時間を明示し、「平常時」の所要時間も併記することになりました。

２．その他の注意点

不動産を購入または借りる時には、案内図では分からない坂道や信号待ちの時間などを実感するため、最寄り駅から実際に歩いてみることをお勧めします。また、曜日(平日、休日)や時間帯（午前、午後、夜）によって、周辺環境を確認することも重要です。何度も足を運ぶことが後悔しない不動産選びにつながると思われます。

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